あれもこれも

バンドを組んでいます

君が望む永遠2

寝れないのでポチポチ過去の事を書きます。

君が望む永遠」というタイトルの記事の後編です。

前の記事の通り僕にとっての悪魔の高校、横浜サイエンスフロンティア高校。ここに僕は1期生として入学した。
中学のときは学ランで高校はブレザーだった。なので、僕は入学式の当日うまくネクタイが結べないまま登校した。まぁ初めは名前順で席が決められているよね。前は石川さん(メガネインテリぽい)、後ろの席の伊藤くんだった。入学式が始まる前体育館の前に並んで待機していると伊藤くんがネクタイを絞め直してくれた。BLぽいなんとも微笑ましいシーンだったことを覚えている。
彼は家庭環境が複雑なのか登校しない日もあり、昼休みに登校してくる日もあるような変わったやつだった。
気軽に話せたのは一年生のときは彼だけだった。
お互いにつまんねーと言いながら学生生活を過ごしていた。が、彼は本当につまらなくなり三年生にあがるときに辞めてしまった。ちなみに彼は最初のテストでは二位だった。普通に過ごしていれば東大に入れたろうに。頭が成熟し過ぎていたんだろう。攻めてないよ。

二年生になりアニメや漫画が好きな男子が集まるクラスになった。同じ中学から合格した友達もそのクラスだったのでみんな仲良しクラス。男女の隔てもない。最高のクラスだった。
でも同窓会には呼ばれないな。僕はもう「和泉?そーいやいたねぇ」くらいの存在感だった訳だ今になってようやく分かったこと。同窓会のグループラインもあるらしい。ふぅん。僕は元気でやってますよーーー!!!

仲良しといってもそれは教室の中だけで結局、僕は直帰してパソコンでゲームやったりニコニコ動画を見る日々をおくっていた。ここらへんからライブに通い始めた。スクールバッグに着替えを入れて登校し、帰りにライブハウスの最寄り駅に行きトイレで着替えるのだ。体力あるなぁ。

東京でライブを見ると帰宅が12時を過ぎることもあったが、翌日の耳に残る耳鳴りや余韻に浸って登校するのが大好きだった。
当時同じ軽音楽部の太田くんが彼女を作った。
駅から高校まで一緒に手を繋いで登校しているのを僕は後ろからみていていいなぁ羨ましい。でも今の僕には好きな女の子もいないし、できたところで有機もない。そんなことを考えながら銀杏BOYZの「SKOOL KILL」を聴くことによりなんとか気持ちを昇華させて過ごしていた。

三年生になると進路別のクラス分けが行われた。理系科目でクラスが決まる。僕は生物科目を選択したためなぜか医学部、薬学部志望の集まるクラスになってしまった。

このころゲームばかりしていて成績はクソ。
周りは受験モード。
放課後残って教室で勉強する人、塾に通う人がほとんどだった。
僕は変わらず直帰してパソコンをいじっていた。

そして天王山と言われる夏休み。
ここで勉強すれば巻き返せると担任に面談で言われた。担任は熱血教師でみんなから慕われていたので「僕もなんだがいけそうな気がする!」と答えて面談は終了。

しかし、夏休みに入り「君が望む永遠」というゲームをプレイし始めた。これがとんでもなく傑作だった。全ルートクリアする頃には夏休みが終わってしまっていた。

そのまま頭を勉強モードに切り替えることもできず浪人することになった。意外にも全体の3割くらいは浪人らしい。よかった。ほっとした。

やっと浪人する絶望感よりこの高校から卒業できる幸福感の方が圧倒的に勝っていた当時。卒業式のあと打ち上げ的なものに行かず家で「あの花」「グレンラガン」「東のエデン」と立て続けにアニメを鑑賞した。

以降予備校に入らず図書館に通いつつニートのような二年間を送り(めちゃくちゃはしょる)、学習院大学に受かりましたとさ。

めでたし。めでたし。
ネクタイを結んでくれた伊藤豊くん生きてるのかな、死んでないと嬉しいんだけどな。生きていればどこかですれ違うだろう。
その時を楽しみにしています。